PTSD

心的外傷への理解

PTSDという言葉は世間一般に浸透していますが、四半世紀前までは認知度が低く、そのため苦しみを人に理解してもらうことができませんでした。
現在は、なんらかの強いストレスによって引き起こされる病気であることを多くの人が理解していますが、それでも克服の手助けにはなりません。
心の悩みは他者に共感してもらうことである程度快方に向かうことができますが、PTSDの場合は心理療法による治療が必要です。

 

PTSDの原因

今なお記憶に新しい地下鉄サリン事件で、多くの方がその後遺症に悩まされています。
身体的なトラブルに加え、電車に乗れない、人込みが怖いなどの後遺症により、社会生活を営むことが困難となっている方も少なくないのです。

また、事故や事件に巻き込まれたり、自然災害による被害者となった場合も同様で、強いストレスからトラウマとなってしまうのです。
戦争体験はそれ自体悪夢と言えますが、当時の事を語れないのもPTSDによる場合があります。
テレビで海外の内紛や戦争の映像が流れるだけでフラッシュバックするのです。

 

トラウマのフラッシュバック

過去に体験した事故などの災難が原因でトラウマとなった場合、日常の些細な事でフラッシュバックし、パニックに陥る事があります。
例えば、厳格な親による厳しすぎる躾が原因で、大声や打撃音に過剰反応し、手足が震えるなどの症状に悩まされるケースは多いのです。
トラウマを背負うのは幼少時に限りません。

家庭内暴力によるPTSDは近年増加の一途にあります。
暴力をふるう夫から逃げ、隔離生活を余儀なくされている女性は少なくありません。
誰でも、いつでもPTSDになる危険性が潜んでいるのです。

 

PTSDの治療法

カウンセリングと医師との連携による治療となります。
今現在、強い症状に悩まされている方を救うには、薬物投与しかありません。

例えば高血圧の場合、血圧を下げるべく生活全般を改善していく必要はありますが、今現在の対処療法として降圧剤を飲むことで生命の危険を回避します。
食生活の改善をしながら血圧が基準値に戻り安定するようになれば、徐々に薬を減らしていくことができるのです。

PTSDも同じです。
一般的に、薬を飲み始めたら一生飲み続けなければならないと言われていますが、カウンセリングを行いながら、薬を減らしていくことが可能です。
症例の一つとして、頭の皮膚がよじれて片側に集まっているように感じたり、顔が歪んでいるように感じる事があり、ピリピリと痺れる感覚に襲われる場合もあります。

そうした苦しみは傍からはわかりませんが、日常生活にも支障を来す症状なのです。
今すぐ苦痛を和らげるための投薬は必要で、薬の投薬、変更、減少は主治医の指示に従わなければなりません。

 

PTSD克服のカウンセリング

カウンセリングはPTSD治療の一環としてあります。
心の病の克服には、まず原因となる事象と向き合い受け入れる事から始めます。

そのため、原因となった状況を人為的に作り出し、繰り返し追体験をさせることで少しずつ慣れて行くのです。
治療そのものがストレスになりますが、カウンセラーにより、無理のない形で心の傷を癒すことができるのです。