強迫観念

強迫性障害OCDの原因

誰しも少なからず持っている強迫観念ですが、施錠や電気・ガスの確認をして外出したものの、直ぐに気になって家に戻るのは良くあることです。
しかし、その状態が何度も続き、一度確認してもまたすぐに不安になり、何度も戻って確認してしまうとなると、それは強迫性障害である可能性があります。
OCDとも言われ、心理療法やカウンセリングへの相談件数は増加しています。

原因は人によって異なりますが、過去のトラウマだけでなく、不安感や劣等感、欲求不満なども挙げられます。
自分を過小評価する癖があり、他人に受け容れてもらえないのではないかと常に考えてしまうのです。

うつ病やアダルトチルドレンと良くにていますが、幼少期の家庭環境に原因があるケースが多いのです。
両親が常に喧嘩をしていたり、イライラしていたり、他の兄弟を褒めるのに自分には冷たいなど、愛情面で満たされなかったり偏っていたことが原因となっている可能性があります。

 

強迫観念の主な症状

最も多いのが不潔恐怖で、潔癖症の名で知られています。
洗浄脅迫があり、何度も入浴したり、頻繁に手を洗うなどの症状が見られます。

その結果、汚いものに触れることができなくなり、部屋の掃除ができなくなり衛生環境が悪化するという悪循環を生じます。
また、自分自身や他人に危害を加えてしまうのではないかという強迫観念を被害恐怖、加害恐怖と言います。
あらゆる負のイメージに取りつかれてしまうことが強迫性障害の特徴で、その症状は人によって様々です。

 

認められたいと思う心の裏返し

強迫観念の原因の一つに、満たされない思いがあります。
人は、とことんまで突き詰めなまま中断されたり要求が満たされないと未練が残りますが、当然あるべき家庭の愛情が不足している場合は心に穴が開いてしまいます。

その心の穴がネガティブ思考の原因となっている場合、穴を埋めるための行動が常軌を逸しているケースがあります。
親に関心を持って欲しいために暴れたり、万引きなど反社会的な行動を取ることがありますが、結果的により強い疎外感に苛まされてしまいます。

一例ですが、本や番号のついたものを順番通りに並べないと気持ちが悪いという事例。
不安を感じるようになったらカウンセラーに相談する事が早期発見早期治療に繋がります。
また、少しでも体調不良を感じると重篤な病気なのではないかと疑った経験は誰しもありますが、それが度を越して不安感を感じる場合もカウンセリングが必要となります。

 

認知行動療法

強迫観念のバックにあるものがトラウマである場合、認知行動療法を取り入れるケースが多いのですが、原因がネガティブなものであるケースに限ります。
認知行動療法は、OCD以外にも広く精神療法として用いられている治療法で、効果が高い事で知られています。
本人に病の根源と向き合わせる事で、徐々に気持ちが楽になっていく治療法です。

医師とカウンセラーによって、根気よく細部まで行き届いた治療により考え方の癖を矯正し、完治が可能な病気です。
日本ではカウンセリングはまだまだ敷居が高いという意識がありますが、欧米では気軽に相談できる環境にあります。
徐々に日本でも心の病について理解度が深まり、より身近なものとなってきているのは確かです。