ひきこもり

ひきこもりの定義

ひきこもりには程度の差こそあれ、多くの人にとってあり得る現象です。
誰とも口をききたくない、一人になりたいという時間は誰しもあるもので、自室があればひきこもって何時間も出てこないこともあります。

多くのケースでは自然に解消され、しばらくすると外に出て行きますが、長期間部屋から一歩も出られなくなる状態がひきこもりです。
ひきこもっているのは部屋というよりも、自分自身の周囲に築いた壁の中に閉じこもってしまっているのです。

最初は家庭の中でも口をきかなくなったり、食欲がなくなったり、何にも興味を示さなくなるなどの兆候があります。
共に過ごす時間の長い家族がその兆候に早い段階で気づき、悩みを共有することで解決するのです。

 

ひきこもりる際の心理状態

周りとの接触を避け、一人になりたい時は誰にでもありますが、一生一人でいたいわけではないはずです。
人は社会生活を営む生き物であり、生きていくためには複数の社会と関わっていかなければなりません。

それが分かっていてもひきこもるには、大きなストレスを感じているからに他なりません。
うつ病に極めて近く、心理的抑圧が生み出す逃避行動の一つです。

 

自分の感情を抑える

人間関係において、自分の感情をストレートに他者にぶつけていてはトラブルが絶えません。
皆、心の中では怒りやイライラを感じていながらも、それを押し隠し、円滑な人間関係を維持しようと努力しているのです。

しかし、許容限度を超えた他者からのプレッシャーが続くと、自分の感情を抑えることは難しくなっていきます。
その結果、その歪が様々な行為や身体的トラブルを招くのです。

抑圧から解放されるための代償行為として、万引きを繰り返したり、ネットへの匿名の書き込みなど、ネガティブな行為へと走るケースもあります。
ひきこもりはその逆で、一切の関わりから自分を引き離し、守ろうとする行為です。

 

ひきこもりにやりやすい性質

いわゆる良い子というのが危険な傾向にあるのです。
誰にでも良い顔を見せるということは、異常に人に気を遣うということで、常に自分を抑えている可能性が高いのです。

勿論自分の現状に満足し、常に前向きで健全な精神の「良い子」であることの方が多いのですが、自分を受け容れてもらいたいために常に相手に気を遣うのとは異なります。
心に強い劣等感や自己嫌悪がある場合、自分をさらけ出す事が怖くなるのです。

解決には、不必要なコンプレックスからの解放が必要です。
自分を好きになれないことがひきこもりの原因の場合、全ての心の病と同様に相談者の状態自覚させ、しっかりと受け止めることから始める必要があります。
カウンセリングによって、原因を探り出すことができれば、それが治癒への道の始まりとなります。