アダルトチルドレン

機能不全家族

アダルトチルドレンという言葉は広く浸透しているものの、実際には正しく理解されていないというのが現状です。
家庭に問題があり、暴力をふるう我儘な大人というような単純なものではないのです。

根深く、目に見えない心の闇があるのです。
アダルトチルドレンを生み出す環境として機能不全家族が挙げられますが、家庭内で親から子への身体的、精神的虐待があったり、愛情を示さないネグレクトにより、成長期の子供の心理に多大な影響を与えるのです。

 

地域社会との関わり

また、地域社会の中で孤立した家庭も機能不全家族に位置付けられ、子育ての大きな妨げとなってしまうことが多いのです。
かつて子供は近所の子供たちと遊ぶことで、学校とは異なる集団に属し、年齢の違う同世代の子供と一緒に過ごす事で社会性を身に着けることが出来ました。
地域社会との連携というのは極めて重要なのです。

 

負の連鎖

親に愛情があれば多少の体罰があったとしても、子どもがアダルトチルドレンになる可能性は少ないのです。
しかし親がストレスを抱えていたり、親自体がアダルトチルドレンだった場合、子どもを健全に育てる事が難しく、結果として子供にも悪影響を及ぼします。

親子ら子への負の連鎖を断ち切らない限り、アダルトチルドレンや依存症の親子関係は続いてしまう確率が高いのです。
また、常に夫婦喧嘩の絶えない親の元で育った子供は、大きな物音や怒鳴り声に常にびくびくして生活していたため、大人になっても打撃音や怒号を聞くと震えが表れたり、動悸がしたり、なんらかの身体的トラブルを抱えているケースがあります。

 

アダルトチルドレンのチェックシート

自身や家族がアダルトチルドレンかどうかを知るための、簡単チェックシートがあります。
カウンセラーやメンタルクリニックによって内容に多少の差はありますが、傾向を知るのに必要な項目が20~30項目程あり、チェックを付けていくだけで危険度がわかるものです。
心理テストなどでも使われる手法で、通常はどの項目にも当てはまりません。

 

幼少期の心の成長

人間は幼少期に人格の基礎ができてしまいます。
三つ子の魂百までもと言われる通り、幼い子供にとって家族は世界であり、それが常識となってしまうのです。

例え家庭内に問題があったとしても、子どもにはそれを判断する比較材料がありません。
したがって、機能不全家族の中で育つ子供は、人格形成に置いて重大な欠陥を生じてしまうのは否めません。

 

責任転嫁

子どもに責任はありませんが、子どもが成長した時に自身の家庭が他とは違う事を悟り、自分がアダルトチルドレンであることを認識した場合、親の責任を問う確率は高いのです。
既に過ごしてしまった幼少期の時間を取り戻す事は誰にもできません。
責任転嫁して逃げても、時間の無駄であることに気づく事が大切です。

カウンセリングのアプローチとしては、まず相談者がアダルトチルドレンであることを自覚し、機能不全家族の中で育ったことをしっかりと認識する事から始めます。
その上で、抑圧された環境で育ったことと向き合い、相談者が爆弾を抱えている事に気づかせることで、脱却へのスタートラインに立つことができるのです。